花の絵「2007年〜2011年のモーニング娘。 後になって評価される前に」

http://www.hananoe.jp/culture/bouken/bouken019.html
2011年6月4日にモーニング娘。のコラムが書かれています。
めざましテレビで「ハロプロの現在」なる特集などもありましたが
「最近の」モーニング娘。にスポットを当てたものはかなり珍しいかと。


筆者は昨年の半ばに
「歌番組で高橋愛田中れいながソロで歌っていて意外に上手いのに驚いた」
と書いてますが、これはおそらくテレビ東京系「歌の楽園」でしょう。
それがきっかけでいろいろ調べて
動画サイトなどでPV(MV)を見て最近の娘。の凄さに驚いたと。
やっぱりたまにでもいいからテレビに出るのも大事だねえ・・・。


なんちゃって恋愛」を思いっきり褒めつつも
「音がやたら硬質な割に薄い」などとチクリと批判。
この人は結構わかってるなと思いました。そしてそんな人が



この曲は振付も秀逸で、一度見たら忘れられないほど印象的である。
(中略)そこに付いていた「Dance Shot Ver.」の映像は
通常のミュージックビデオの数倍見応えがあった。 



ハロプロファン的には「MVのデキはなかば諦めてる」のが通常だと思いますが
意外な切り口からの予想外の高評価に驚き。
まあ金が掛かってないのは間違いないですが・・・。
そしていろいろ最近の曲を見聴きしてみて
10thアルバム「10 MY ME」が格別に充実している、と。
私はこれ持ってないんですけど今からでも買おうかな・・・。



アルバムでは『10 MY ME』が格別に充実している。
一曲一曲の個性が豊かで、旋律発想も天衣無縫である。
忌憚なく言って、タイトルで損をしている曲が多い。



あ゛〜〜〜言ってしまったwww
そしてその典型例「女と男のララバイゲーム」について



こういうアクの強いタイトルのハードルを越えて
「よし聴こう」と思う人はかなり限られてくるのではないか。
実際に聴いてみると、中毒性の高い、よくできた曲なのだが。



またほかには



つんく♂の歌詞は基本的に直球、もしくはこれみよがしの変化球で、
詩的な比喩を駆使する感じではない。
(中略)もっとオブラートに包んで書いてほしいという人は多いと思う。
ただ、こういう歌詞は、音源ではピンと来なくても、
コンサートで歌われると刺さるような鋭さと重みを帯びることがある。


楽曲以上に評価すべきは、メンバーのパフォーマンス能力である。
(中略)大半のメンバーの声質は浸透力があって、歌声も非常によく通るので、
これがコンサートでは大きな武器となっている。
少なくとも歌がないがしろにされるということはない。あくまでも歌手なのだ。


高橋愛の)そのパフォーマンスには
「言われたとおりやってます」というアイドルらしいお仕着せ感がない。
歌詞も振付もしっかり咀嚼した上で表現している



もう思わず「うんうん」と唸ってしまう方も多いのではないでしょうか。
特に最後の一行は愛ちゃんに限らずハロプロ全般にも言えることです。
カワイイ、トークが面白いアイドル(ユニット)は他にもあるでしょうけど
少なくともライブでは歌ってる時間が圧倒的に長いわけで
そこが面白くないと私的には興味が持てないところです。


そして、「たぶろぐ」ならではの視点。

まあここまでなら「ハロプロヨイショ記事」に迎合しただけ・・・
と取られそうですが、私が特にこの記事に関心を持ったのは
「これ以外の記事」がとても面白かったからです。


このサイトではいわゆるJ-POP的なもの以外にも洋楽や映画、
あるいはクラシックなどに着いて(−5)ついてもコラムがアップされてます。
洋楽や映画は私はあまり詳しくないのでわかりませんが
クラシックはハロプロよりファン暦長い、というか人生掛かってますので
自分で言うのもなんですがかなり詳しいです。
CDも家に何枚あるかわからないぐらい。
今まで処分したものも含めれば数千枚単位なのは間違いないところ。


ただ最近は手持ちのCDの全ての再生時間と
私の残りの人生とどっちが長いか?とか考えたりして
お気に入りのもの以外を順次売却してますが・・・
(←おいおいw)。
まあ無駄遣いといわれればそうですが、数をたくさん聴いただけ
本当に素晴らしいものを見極める力もついた・・・はずなので
それはしょうがないかと。


そんなクラヲタ(w)な私から見て、この「花の絵」サイトの
クラシックのコラムもかなり秀逸で思わず「うんうん」ww
そしてなんと、娘。のコラムと同じ人が書いてる!
クラシック編の詳しい分析や内容をえんえんと書いても(書きたいけどw)
ここを読んでいただいてる方はたぶん興味ないと思われますので
ザックリ言いますと



本当に音楽が好きで、きっとたくさん音楽を見て聴いてる。



んだろうなって。
いわゆる「推薦盤」もコアなファンの間で評判になってる演奏を選んでて
レコード評論家先生が褒めてるCDとはだいぶ違います。
またカリンニコフの「交響曲第1番」など
あまり有名じゃないけどファンなら絶対おさえてる隠れた名曲を
最高と思われる演奏で紹介してたり。


だからこの人が「現在のモーニング娘。」に興味を持って
褒めてくれてるのはある意味必然であり
そしてヨイショ記事とか単なる思い込みとかではなく
信頼に値する文章だと感じた、そういうことです。

できればもう少し幅を広げて℃-uteまで見てほしいところですが・・・。