ムック本「激動!アイドル10年史」

洋泉社より発売。こちらも購入。
Berryz工房が表紙ということで話題になっていましたが
全員のインタビューがあるという程度で
ことさら大きく扱われているということはないです。
ただ「10年史」ですからおおむね2002年からスタート、ということで
前半はまさにハロプロ全盛、です。
(ただし2002年は例の「ハローマゲドン」があった年でもある)
AKB48は2005年末に結成だしブレイクにはもう数年かかってますので
基本的にハロプロの話題がかなり多いです。


とりわけ南波一海氏のコラムがかなり熱い!です。
ちなみに氏は「CDジャーナル」誌の執筆者なので
テキトーなアイドルライターよりは音楽的な面で信用できるでしょう。
たとえばP61、℃-uteについて。



(適宜要約、中略しています)
℃-uteの魅力と言えば、人懐っこい愛くるしさと底知れぬバイタリティー
歌唱能力の高さ、メンバー全員の一糸乱れぬダンス、
この4点に尽きる。
アイドルに必要なものが当たり前に揃っていて、
かつ矢島舞美鈴木愛理という圧倒的な存在感を放つタレントを擁している。
もうほとんど隙がないように思えるが
一般層に届くほどパンチのある楽曲をまだ数多くもっていないことが
唯一にして最大のウイークポイント、なのである。



あ゛〜〜やっぱりな〜〜 orz



また巻末のほうでは「ハロープロジェクト2012」と題して
今後の展望を書いてます。
今年のハロプロは大変期待できると。理由は2点。



ひとつはアイドルユニットが多数出てきて盛り上がっていくなか、
評価基準のひとつとして「ステージングの功拙さ」が浮かび上がってきた。



その点のみに限ればハロプロが圧倒的優位なのは間違いないでしょう。
あともうひとつが、昨年加入したスマと娘。の新メンバー。



スマイレージの新メンバーはどうしたって魅力的だ(以下略)。
そしてモーニング娘。に昨年加入した9期と10期の計8人。
はっきり言って、彼女達には希望しか感じない(中略)。
たとえパフォーマンスのスキルうんぬんを放り出したとしても
持って生まれた人間力が桁違いなのである。
少々ラディカルに言ってしまえばこの8人だけでも
モーニング娘。が成立してしまうぐらいのポテンシャルを秘めている。



どんだけ9期10期好きやねんというwwオレモナーww
ちなみにこの方はハロ専というわけではなく
SKE48、あとエイベックス系アイドル(スパガ他)でも
コラムを書いていてこちらもかなり熱い内容です。
私でも少し興味持ってしまうぐらいw


ほかではP33.Berryz工房についてのコラムがチョー面白いです。
「ここには量産型ザクみたいなヤツは一人もいない」とかww
インタビューとしてはハロからベリメンバー全員と愛理ちゃん、
スマのかにょん&メイメイ、あとアップアップから古川さん。


あとつんく♂さんも結構長いインタビューを受けていて
オーデ選抜の基準、ベリと℃の人選や作曲方針などなかなか面白いです。
(例えば歌う人やユニットを想定して曲を書くのか?、など)
歌唱指導法なども「ASAYAN」時代とはだいぶ異なるようです。
またハロは比較的舞台や演技に積極的ですがその理由、とか。
実際にはつんく♂さんというよりUFAの方針でしょうけど
これは私も不思議に思ってたのでなるほど、という感じでした。


他には岩尾望さん、柳原加奈子さんという最強ハロヲタ芸人さん(w、
そしてやはり出た!タワーレコード嶺脇社長(w。
社長には「熊井ちゃんの話題は封印していただいて」と
注がついてるのが笑えたww


あとまともなところ(?)では
MUSIC JAPAN」番組プロデューサーの石原真氏、でしょうか。
2010年5月に放送された「アイドル大集合!」が
現在のアイドルブームのきっかけになったと言っても過言ではないですが
その企画のいきさつや考えなどについてコメントされてます。


ぶっちゃけテキトーアイドルライター(という名のヲタ)で
ブレイク前のPafumeもチェックしてたって本当か?とか
ちょっと疑問に感じるところもありますが
全体的には読み応えあるものが多く、手元において損はないと思います。