「tub☆スピ〜チ!」第4話:「VERY BEAUTY」の謎

ということで書いてみます。
若干マニアックな検証になるかもしれませんがご了承を。


この曲、わりに評判いいみたいなんだけど私が初めて聴いた時の感想は???、でした。
メロディーがすごく気持ち悪いところがたくさんあります。
例として1番の歌詞から違和感を感じたところを挙げます。

  • 「♪明日の朝 眼が覚めた時には〜」の 「は〜」音程
  • 「♪どんな 夢を 描いているのでしょうか」の 「を〜」の音程
  • 「♪ステキな女性になりたくて 涙を我慢しても」の 「を〜」の音程


実際に歌ってみるとわかると思いますが、かなり歌いにくいはず、です。
いわゆる一般的なセオリーからは外れたやり方なんですよね、実は。


で、何故こんなことになるのかというと、コード進行の不思議さがその要因です。
上記の例だと「♪どんな 夢を〜」の「を〜」がGメジャーになってます。
前からの流れだとGマイナー、もしくはE♭メジャーが一般的なのですが
この曲ではGメジャーを採用しているために「を〜」の音程が半音高くなってます。


ほかにもイントロがGメジャー(ト長調)風ではじまってるにもかかわらず
すぐにB♭メジャー(変ロ長調)になって結局そのまま、とか、
Aメロで幅の大きい音程の跳躍(長6度、減5度など)を多用してるのに
Bメロ、サビでは一転してべったりと高音域に張り付いたメロディーとか、
しかもサビの頭は1点変ホ音という女性ヴォーカルにはかなり厳しい高さだ、とか。
ここまで重なってくるともうわざとやってるとしか思えません。
もうちょっと言えばりーちゃんに「♪そーれーがおんなーよ〜」はないだろうとか(w。
つんく♂さんの狙いとはいったいなんなのか?


・・・などと何の役にも立たないことを1週間ほどいろいろ考えていたわけです(爆。
そして1週間この曲をずっと聴いていて、ふと思いついたキーワードがありまして。
それは、


「郷愁」「エヴァーグリーン」、でした。


悪い曲だとは言いませんが、少々難解でかつ後半は音程も高めで歌うには少々しんどい曲です。
そんな曲を彼女たちが一生懸命に気持ちを込めて歌うことにより、
でも音程の厳しさゆえにどことなくはかなさ、危うさを醸し出していて
なんだかセンチメンタルな気分になってくるという効果がある・・・とかなんとか(w。
また歌詞についても
「まだ若い彼女たちが大人の女性へと背伸びしている」というのが一般的解釈ですが、
これはむしろ逆に「そんな年頃のことを懐かしく思い出してる現在の私」、なのかもしれません。
従来ベリーズ工房の曲は打ち込み主体の曲がほとんどですが、
今回は一転してバンドサウンド風なアレンジになってるのも納得できます。


・・・と自己満足したところで今回の考察は終わりでございます(爆。