9/19ゲキハロ第11回公演「戦国自衛隊 女性自衛官死守セヨ」in池袋サンシャイン劇場(東京)<ネタバレあり版>

・・・ということで(?)先週見てきた
ゲキハロ戦国自衛隊「女性自衛官死守セヨ」のネタバレ版感想を。
正直かなり忘れかけてるのですが(←決してヲサーンだからではない!)
娘。楽宴の「現場の声」で初日から22日までコンプリートした(!)という
UCさんのレポがかなり詳しいので、こちらを参考にというか
思い出すためのネタとして利用させていただきつつ
当方独自の見解を交えつつ・・・という感じで書きたいと思います。
またストーリー順に追っかけることも考えたのですが
(東京公演は終わりましたが)これから見る人はたぶん飛ばすでしょうし
本編を見る予定がない人はたぶんストーリーなんか関心ない(汗)と思うので
一度でも劇本編を見た方を想定してピックアップして書きます。


追記:「続きを読む」のところにキャワワな画像をいくつか貼ってますので
よろしければそれだけでもご覧くださいw
 
 


 
・若月陸曹長鈴木愛理



冒頭で堀一尉(池田稔)に「そのぐらい自分で判断しろ」と言われてしまいますが
その後タイムスリップしてしまい、全てを自分で判断しなくてはいけないことに。
タイムスリップ直後、山姥一族と長尾影虎の軍と対峙したあと
「あ〜緊張したあぁ〜」というのはまさに本音でしょう。


最初自衛隊員として「あくまでも自衛のための戦力」「市民を守る」「中立」
というスタンスを守ります。
そして歴史を変えてはいけない、歴史を変える・・・例えば人を殺すと
それが後世に影響して元に帰る場所がなくなる、と。


やはり戦国時代としては圧倒的な戦力。
山姥側も景虎側もなんとか若月組を取り込もうと策略する。
そして景虎(斉藤佑介)の「戦争を終わらせるために戦争をしている」
「皆が幸せに暮らせる国を作りたい」という言葉に心が揺れる。
そこで考えをまとめるために「私は滝に打たれる」と言い
迷彩服をゆっくりと脱ぎ始める若月。

まっまさか愛理ちゃんのフルヌードがこんなところで・・・



州;´- v -)「・・・んなわけないでしょ。」 orz ダヨネエ



まあ実際は上半身だけでしかもタンクトップでした。残念(←をいw)。
それはともかく、ここでまた堀一尉とのやり取りを思い出す。


若月「でもこれは訓練ではありません。戦場です・・・。」


色々考えた結果、景虎側に付くことを決断する。
そして山姥側とは景虎と絶姫(萩原舞)との政略結婚で戦が終わるとのことで
その仲介人として駐屯地を離れる。そしてそれが後の悲劇へ・・・。


小宮が死に際に「憎しみや恨みからは何も生まれない」と言い残してて
そしてそれまで頑なに「自衛の為の戦力」と言っていたのに
突然ブチ切れてカオスな戦闘になるというのがどうにも理解しにくいです。

それまで虚勢を張っていた(自分だって不安だった)ものが
民間人の死(実は生きていた)と部下の死によって限界に達したのかな。
戦闘の末、激情に流されて「歴史に介入」してしまうことになり
そしてその結果もうひとつの判断ミスを犯すことに・・・。


まあとにかくカッコいい役です。
愛理ちゃんの違った一面を見ることができました。
殺陣は相当練習したんじゃないかな。
そして泣きの芝居はさすが。ヲサーンも一緒に泣いてたよ、うん。



・上杉二等陸士(清水佐紀



事実上の準主役、と言っていいでしょう。
とにかく一途、「バカになったほうが考えなくていいからラク
とかメチャクチャ言ってますがある意味真理か?
でも後半の景虎との戦闘中、若月が
「お前のことをバカと思ったことは一度もない」
「自分のことより他人のことをまず先に考える優秀な隊員だ」
と言ってますがまさにそのとおり。
そう、他人のことを思いやりすぎたために彼女は・・・。


冒頭の浅間三曹とのやりとり、というかプチロマンスが
タイムスリップという果てしなき距離によって引き裂かれてしまい
誰よりも強く「元の時代に帰りたい」と願っていたはずです。
そして自分のことをバカバカという割には絶姫、そして景虎を見て
自分の出生のことに気がつくという聡明さ。


どの時点でそのことに気がついてたかはよくわかりませんが
河合に打ち明けようとしていてそれがさえぎられる、というシーンがあります。
つぶらカップヌードルを食べてるシーン)
そして絶姫と平八郎が両想いであることに気がついてからは
すでにある程度覚悟をしていたのでしょう。
だって2人が結ばれたら自分は・・・。
でもその2人を一生懸命応援する上杉が愛おしすぎる。


姥堂の伝説は上杉がばあちゃんから聞いた、ということですが
絶姫も平八郎もこの伝説を知らなかった、ということは
むしろ上杉がこの伝説の発端になったんでしょう。歴史のパラドックス


結果として上杉は死んだ、というか最初からいないことに。
もぬけの空になった隊員服が涙を誘う・・・。

約400年後の現代に銃の墓が見つかった時「行方不明になった隊員は3人」、
でも浅間三曹の心にはなぜか「上杉」という名前が引っかかる・・・(涙。
どうせなら墓にウォータープルーフの時計を掛けておけば、と思ったのですが
そんなことは素人でも思いつくことなので
塩田さんは敢えてそっちを選ばなかったんでしょうね。
河合に持っていてもらったほうがいい、ということでしょう。



・河合二等陸士(徳永千奈美



ぶっちゃけ演技力が高いほうではないコなので
ついつい軽い役が当てられてることが多いのですが
今回はかなり重要です。
持前の軽い部分、戦車に乗って「お待たせ〜!」とかもあるけど
シリアスな場面もなかなかの熱演。
上杉との別れのシーンは素晴らしかった。


この劇では基本的にふたつのカップルがあります。
浅間三曹と上杉、絶姫と平八郎。
そしてみっつめと言えるのが河合と槍の使い手、近藤八十重(横山一敏)。
河合は「あいつ案外イイ奴」、八十重は「女子の中で一番可愛い」ww
またあれだけの槍の使い手に「いつでも殺せるから見逃した」
と言い切った河合を強気でイイとww
まあロマンスとまではいかないまでもなかなかいい雰囲気になるのですが
結果お互い戦うことになり最後は河合が八十重を討つ(撃つ)ことに。


それにしても八十重の槍はマジすごい。あれだけよく回せるもんだ。
なんか舞美さんの「乱」に出演していて今回そのご縁だとか。



・小宮二等陸士(嗣永桃子



月組の中ではおそらくいちばん後輩、救急係が専門。
傷ついた人を優しく手当して「天使のようだ」とか「天女」とか言われると
「もっと言って!」ってアンタ嗣永桃子かww


以前地震にあって両親や家を全て失ってしまい
自衛隊員に助けられてすごく嬉しかった。
その時ドンくさい若月二士という女性の隊員(←のちの若月曹長)がいて
でもすごく一生懸命頑張ってた。
それで自分も自衛隊員になろうと決心した、と。
その時若月二士が歌っていた歌がある。



ル*’ー’リ「♪野に咲く花の 名前は知らない〜」


(オリジナルはこちら)
http://www.youtube.com/watch?v=xuqBOePNV_w


小宮(というか桃子)の透明感のある声はすごく癒されます。
そして毎回同じ音程。桃子は絶対音感があるようです。
それはともかく、この会話はつぶらと小宮のものですが
横で作業していた若月がこの歌を聴いて
「小宮・・・その歌どこで?」と言ったのにはシビレタ。

若月にすれば救助作業で助けたひとりの少女の顔など
いちいち覚えてないでしょうから「なぜ?」って驚きますよね。


小宮は死の直前にこのことを告白。
「小宮・・・やはりあの時の・・・。」
ここは時間がつながった・・・。



つぶら岡井千聖



山姥一族の娘。平八郎の妹。
キャラクター的にはちっさーそのまんまという気がするw
見所は上記のカップラーメンを食べてるシーン、
そして後半の上杉とのやり取りでしょうか。


「私の言ってることは間違ってるか?」
「じゃあなんでそれでいいのかって訊くんだ!」


これは立場が変わって2回やり取りがあります。
でもその時答えは既に変わっていて・・・。



・絶姫(萩原舞



山姥一族の姫君。長老の娘。
完全に子供の役ですが一族の運命を握ってることも承知しており
心では平八郎を想っていながら景虎の求婚(政略結婚)に応じる。
平八郎の胸に顔をうずめるシーンが何度かありましたが
マイマイファンにはかなりキツカッタと思われます・・・。


全体に。

細かい伏線が随所に散りばめられており
それが解決していく過程がすごい。


例えばウォータープルーフの時計。
最初は浅間三曹から上杉へのプレゼント。
そしてタイムスリップしてからほふく前進するシーンで
ヒルに驚く河合と上杉を若月が叱りつけたあと
今度は若月が水たまりに「うわぁ」となったところを
上杉が「この時計ウオータープルーフですから」とすりぬけていく。
そして後半では上杉が自分の形見として河合に渡すことに・・・。


あと細かいところだと八十重が神戸に「もう限界だ。」と言うところ。
「あれだけ強い若月殿が何故こんなヤツを必死に守るのか。」
そりゃ自衛隊員ですからたとえアンポンタンでもピンチケでも(?)
命を賭けて守るのが仕事ですからしょうがないんだけど
強い者に仕える、尊敬すべき主に仕えるという戦国の人には
「自衛のための戦力」と同様、理解しがたい感覚なんでしょうね。


また色々考えさせられることも多かったです。
姥堂の伝説は結局どっちが先だったのか?
また歴史に介入しないのが正しいのか、
それともタイムスリップ自体が歴史に織り込み済みなのか?

月組景虎の舞台に参加することにより(参加したからこそ)
本来の歴史どおりに景虎が天下統一に乗り出したのか?


そして結果として景虎は死亡、
月組がその意思を次ぐ・・・というところで話は終わりますが
実際のところどうなったのか?(と言っても架空の物語ですけど)。
普通に考えれば鉄砲の弾はいつか切れるし
戦車だって燃料がなくなれば終わり。
歴史の影で2人はのたれ死んだと考えるほうが妥当かと・・・。
その意味では墓が残った2人のほうがまだマシなのか?
・・・そういう余韻を残して終わった感じ。
そして彼女達が「死守」したかったものとは?


細かいところを言えばいくつかツッコミどころもあります。
先の「なんで若月が突然キレた?」というのもあるし
普通の自衛隊員があれだけ長刀を使えるのか?とか。
またUCさんは
「小宮が斬られたのは左わき腹なのに何故右わき腹を押さえてる?」
という指摘をされてます。そう言えば確かにww



あともうひとつ気になったのは山姥一族の長老、不動(中川素州)の行動。
後半の戦争になるきっかけを作ったのは彼ですが、あの策略は


・八十重がいない
・槍が置きっぱなし
・小宮もいない
・神戸、もしくは戸部のどちらかがいない

(殺すのはどちらでもいいけど目撃者がいると困る)


という条件が全て揃わないと成立しないのですが・・・。
そんな機会、待ってたら必ずあるとも限らないし。


まあそんな細かいツッコミを入れてたら他の舞台なんて(ry。
純粋に楽しむのが吉、でしょう。
当方はあと大阪での10/2千穐楽公演(朝昼)に入る予定です。
本当は9/30も見たいところだけどそれこそ愛ちゃん卒コンだし。



州#´・ v ・)「せっかく地元に行くのに遠方の鞘師とか。」 orz



だってさ〜同じ時期にやるのが悪いんだって。
この8月9月で愛理ちゃんの為に何回遠征したと思ってるんだよ・・・。



州´・ v ・)「誰も来てくれなんて言ってません。」 orz 冷タイナア